今日で創業100周年を迎えたブルボン。
日本人ならほぼ誰もが一度は口にしたことのある人気菓子メーカーの知られざる歴史と、最新の取り組みをご紹介します。
ブルボン100周年の魅力と歴史を紐解く
ブルボンの100年の歴史には、驚きと感動がいっぱい。
創業から現在までの軌跡と、未来への展望をまとめました。
- 震災をきっかけに誕生した地域貢献の精神
- ルマンドやアルフォートなど国民的お菓子の誕生秘話
- 和洋菓子の垣根を越えた革新的な商品開発
- デジタル時代に対応したメタバースでの歴史展示
- 地域エネルギー会社設立による環境への取り組み
- 1000年企業を目指す壮大なビジョン
- 限定商品や新業態で魅せる100周年の華やかさ
- 公益財団を通じた地域人材育成への貢献
ブルボンは、1924年11月20日に北日本製菓商会として新潟県柏崎市で誕生しました。
その創業のきっかけは、意外にも関東大震災でした。
被災地への菓子供給が滞る中、地元に菓子を届けたいという思いから設立されたのです。
この地域貢献の精神は、100年経った今も脈々と受け継がれています。
1989年に現在の社名「ブルボン」に変更されるまでの65年間、地道な努力と革新的な商品開発を重ねてきました。
特に昭和後期に発売されたルマンドやエリーゼ、シルベーヌといった洋菓子は、今や国民的お菓子として愛され続けています。
これらの商品は、洋菓子の枠を超えた新しい味わいと食感で、日本人の嗜好に見事にマッチしました。
さらに、手軽なサイズで小腹を満たすのにちょうどいい「プチシリーズ」の成功は、和洋の商品が多く開発されており、和菓子・洋菓子の垣根を越えた商品開発の先見性を示しています。
デジタル時代に対応したブルボンの新たな挑戦
100周年を迎えるブルボンは、単に過去を振り返るだけでなく、未来を見据えた新たな挑戦を始めています。
その一つが、「ブルボンメタバース」の開設です。
ブルボンメタバースでプチクマと記念撮影♪
この仮想空間内に設置された「ブルボンミュージアム」では、同社の100年の歴史を楽しく学ぶことができます。
デジタルネイティブ世代にも親しみやすい形で、ブルボンの歴史と価値観を伝える試みは、時代に即した革新的なアプローチと言えるでしょう。
また、2024年3月27日にリニューアルオープンしたJR新潟駅の商業施設「CoCoLo新潟」には、新業態「Un BOURBON(アンブルボン)」をオープン。
ここでは、ブルボンの魅力を直接消費者に伝える場として機能しています。
アンブルボンで販売されている限定品はなんと、チョコのコーティングがされていないルマンドのクレープ部分のみを商品化したルマンドクリスプというもの。
チョコが無いので味気ないと思われるかもしれませんが、上品な味わいでブルジョワな気分が味わえます。
8本1080円という値段ですが、新潟の新しいお土産として大きな話題を呼んでいます。
さらに、東京駅の「東京おかしランド」では、『アルフォート』の期間限定ショップを展開。
『Your Alfort(ユアアルフォート)』などの限定商品を通じて、新たなファン層の開拓にも成功しています。
これらの取り組みは、伝統を守りつつも常に新しいことにチャレンジするブルボンの企業姿勢を如実に表しています。
環境への取り組みと地域貢献で見せる企業の社会的責任
ブルボンの100年の歴史は、単に美味しいお菓子を作り続けてきただけではありません。
企業の社会的責任(CSR)を果たすための取り組みも、着実に進めてきました。
特筆すべきは、地域エネルギー会社「柏崎あい・あーるエナジー株式会社」の設立に参画したことです。
この取り組みは、再生可能エネルギーおよび脱炭素エネルギーの地産地消を目指すもので、環境問題に対する企業の姿勢を明確に示しています。
地元新潟県の持続可能な発展に貢献しようという意志が感じられます。
また、2013年には「ブルボン吉田記念財団」を公益財団法人化し、地元人材の育成や文化、芸術、体育の助成・協賛事業を行っています。
ブルボンは自前の水球チーム『ブルボンウォーターポロクラブ柏崎』を所持しており、その所属選手の一部はポセイドンジャパンの一員としてオリンピックに出場もしています。
また、兵庫県にはネーミングライツのテニス競技場・ブルボン ビーンズドームもあります。
これは、単なる利益追求ではなく、地域社会全体の発展を視野に入れた長期的な取り組みと言えるでしょう。
こうした活動は、創業時の「地域に貢献したい」という思いが、100年の時を経てもなお受け継がれていることの証左です。
ブルボンの事例は、企業が長期にわたって存続し、成長を続けるためには、社会との共生が不可欠であることを示しています。
100周年を祝う特別な取り組みとファンへの感謝
ブルボンは100周年を単なる通過点とせず、これまでの歩みを振り返り、未来への決意を新たにする機会としています。
その中心となるのが、年明けから開設された100周年記念スペシャルサイトです。
このサイトでは、ブルボンの歴史を学び、現在の取り組みを知り、そして未来への展望を共有することができます。
特に注目すべきは、「1000年続く企業集団を目指す」という壮大なビジョンの表明です。
これは単なる誇大広告ではなく、持続可能な経営を追求する真摯な姿勢の表れと言えるでしょう。
また、長年愛されてきた主力商品にも特別な光が当てられています。
例えば、ルマンドは50周年、アルフォートは30周年を迎え、それぞれ記念キャンペーンが展開されています。
これらのキャンペーンは、長年の愛顧に対する感謝の気持ちを表すとともに、新たな世代にもブルボンの魅力を伝える絶好の機会となっています。
さらに、前述の「Un BOURBON」や「Your Alfort」のような新業態・新商品の展開は、伝統を守りつつも革新を怠らないブルボンの姿勢を象徴しています。
これらの取り組みは、単に過去の成功を祝うだけでなく、次の100年に向けた新たな挑戦の始まりとしても位置付けられています。
ブルボンが目指す1000年企業への道のり
ブルボンが掲げる「1000年続く企業集団」というビジョンは、一見すると途方もない目標に思えるかもしれません。
しかし、この100年の歴史を振り返ると、その実現可能性が見えてきます。
まず、ブルボンの強みは、時代のニーズに合わせた商品開発力にあります。
ルマンドやアルフォートのような長寿商品を生み出す一方で、「プチ」のような新しい市場を開拓する商品も開発してきました。
この柔軟な商品開発力は、今後の1000年を生き抜くための重要な武器となるでしょう。
次に、地域との強い結びつきも大きな強みです。
創業時から地域貢献を重視し、公益財団法人の設立や地域エネルギー会社への参画など、地域社会との共生を図っています。
この姿勢は、長期的な企業存続のための強固な基盤となります。
さらに、デジタル技術の積極的な活用も注目に値します。
「ブルボンメタバース」の開設は、伝統企業がいかに新しい技術を取り入れ、若い世代とコミュニケーションを図るかの好例と言えるでしょう。
このような柔軟な姿勢は、急速に変化する社会においても適応し続けるための重要な要素です。
ブルボン100周年から学ぶ、長寿企業の秘訣
ブルボンの100年の歴史から、私たちは長寿企業の秘訣をいくつか学ぶことができます。
まず第一に、「変化への適応力」です。
ブルボンは、時代のニーズに合わせて商品ラインナップを変化させ、新しい市場を開拓してきました。
この柔軟性が、100年という長期にわたる成功の鍵となっています。
第二に、「地域との共生」です。
創業時から地域貢献を重視し、公益財団法人の設立や地域エネルギー会社への参画など、地域社会との強い結びつきを維持しています。
これにより、単なる企業としてだけでなく、地域の一員として認識されることで、長期的な支持を獲得しています。
第三に、「伝統と革新のバランス」です。
長年愛されている商品を大切にしつつも、新しい技術や概念を積極的に取り入れています。
メタバースの活用はその好例で、伝統を守りながらも時代に即した革新を行う姿勢が見て取れます。
第四に、「長期的視点」です。
1000年企業を目指すという壮大なビジョンは、短期的な利益だけでなく、持続可能な経営を重視する姿勢の表れです。
これらの要素は、ブルボンだけでなく、あらゆる企業が長期的な成功を目指す上で参考になるポイントと言えるでしょう。
ブルボン100周年から見える日本の食文化の変遷
ブルボンの100年の歴史は、日本の食文化、特に菓子文化の変遷を映し出す鏡でもあります。
創業当時の1924年、日本の菓子といえば主に和菓子が中心でした。
しかし、戦後の経済成長とともに、洋菓子の需要が急速に高まります。
ブルボンはこの流れをいち早く捉え、ビスケットやクッキーなどの洋菓子を次々と開発しました。
特に昭和後期に登場したルマンドやホワイトロリータ、エリーゼなどの洋菓子は、日本人の味覚に合わせた洋菓子の代表格となりました。
これらの商品は、洋菓子でありながら和菓子的な繊細さや季節感を取り入れており、日本独自の菓子文化の形成に大きく貢献しています。
さらに、和菓子シリーズ「プチ」の成功は、シリーズに和洋様々なお菓子を展開し、和洋の垣根を越えた新しい菓子の可能性を示しました。
これは、日本の食文化が単に西洋化するのではなく、和と洋を融合させた独自の進化を遂げていることの証左と言えるでしょう。
最近では、健康志向や食の多様化に対応した商品開発も行っており、これは現代の日本人の食に対する価値観の変化を反映しています。

